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お宮参り
 石井琴子、石井秀太郎香織の長女として2012年2月6日に生まれた。
順調に成長して3ヶ月の今、早、声をたてて笑うようになった。髪の毛が逆立っていてライオンのようだ。押さえても直らない。性格もライオンのようなのかもしれない。夜はよく寝ておりこうさん。

5月12日、1700年の歴史があるという宇部の琴崎神宮におじいチャンおばあチャン総出でお宮参りに行った。
お昼ごはんをみんなで一緒に食べた小料理屋さんからは対岸の国東半島がくっきりと見えるほどお天気の良い日だった。
琴子は苦手な帽子を被らされ、鶴の刺繍の入ったよだれかけをして、赤い着物を羽織る。なんとなく居心地の良いものではなさそうな感じで神社の本殿に入ってお払いを受ける。祝詞を聞いている途中にドドドンと太鼓の音がいきなりして続く笛の音にびっくりしたが、泣かずに何事かという風に聞いていた。
終わって本殿の前で記念撮影。太陽が燦々と照り、まぶしかった。

秀太郎の仕事は弦楽器の制作、修理。工房は自宅の一角にあり、三食自宅で食べ、出かけていくことは滅多にない。なので、妊娠中の検診も、出産も立会い、退院後も育児家事を率先してやっている。そのためだけではないにしても、大きなカメラを買い、子供の写真を毎日撮っている。
そのこと自体は悪いことではないとは思うが、昔風の私から見ると大切にしすぎではないかと少々心配。
三つ子の魂百まで。幼いうちの目覚しい成長を楽しむと同時に、目はかけても手はかけ過ぎないように育てることも大切ではないだろうか。
 

国東半島
国東半島がくっきりと見えた



 

桜庭茂樹氏のこと

今回のミュージックキャンプではチェロの桜庭茂樹氏にお越しいただいて、レッスンだけでなく演奏にも加わっていただいた。

彼はモンテカルロ交響楽団に長年勤め、CDも出していて日本のチェリストなら誰もが怖がるくらい有名なチェリストなのだが、何年か前ジストニアという難病にかかり、この数年は後進の指導に力を入れ、慕われて生徒は大勢いるのだが、舞台からは遠ざかっていた。

ある時、レオン・フライシャーという有名なピアニストの番組をテレビでやっていた。彼もある日突然ジストニアで右手が動かなくなり、それからは左手のみの演奏者、そして指揮者、指導者として活躍した。彼は、「音楽は両手でピアノを弾くだけではない。」と言っていた。その彼が40年ぶりに両手で弾けるようになり、記念のCDを発売した時の番組だった。感動的だった。

桜庭氏ももしかしたら治るのではと、わずかな希望を抱いて私達は彼とアンサンブルを組むことにした。初めて一緒に弾いたのはモーツアルトのピアノ四重奏曲ト短調だった。彼は壁にもたれて座り、でもそんな姿勢でもバリバリ弾けた。私達はうれしかった。ブラームスやコルンゴルトの曲も一緒に弾いた。昨年、ミュージックキャンプに講師として招聘しレッスンをしている姿を見て、もしかしたら舞台でも弾けるかもしれないと思った。

そして今年。チェロは座って弾くので椅子の形、補助道具などをいろいろ考えた。結局、何の変哲もない、背もたれさえない椅子が一番弾き易いということになった。技術的に大変難しく、他の参加者には無理と思われたショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲と、プログラム最後のブラームスのピアノ四重奏曲を演奏してもらった。ブラームスはヴァイオリン石井啓一郎、ピアノ石井啓子、ヴィオラに平さんを加えた。大変豊かな音で、出演者も、たぶん聴衆も満足のいく演奏だったと思う。

サブコンサートではチェロばかり4人でアルビノーニを弾いた。その姿を見て私は涙が出そうになった。本来ならばヴァイオリンで弾く高音域の旋律を彼は楽々と、そして非常に表現豊かに弾き、他の奏者を引っ張っていた。

「弾けるじゃない!!!」

人前で演奏するのは6年ぶりだったそうだ。これから少しずつ弾く場を広げていってもらおう。

すばらしいチェリストの生還!

ブラームスカルテット

 

ミュージックキャンプ
 5月3日からミュージックキャンプが始まった。
2日の夜に東京からの参加者4人が宏樹庵に到着。和気藹々で啓子お手製のタンシチューを食べて翌日からのスケジュールに備える。
3日は朝9時半からレッスン開始。宇部や福山からの参加者も次々と到着。福山からの参加者は家族と犬まで一緒にキャンピングカーで来た。
東京近郊からの参加者8名、京都から1名、福山から家族4名、姫路から家族5名、大津から1名、宇部から2家族10名、山口から1名、高松から1名、広島から2名、岩国から1名、計34名。宏樹庵に宿泊するのは12名。ふれあいパークに宿泊4家族。キャンピングカー1家族。大半はリピーターでここでの再会を喜んでいた。
宏樹庵を練習室として開放、レッスンは黒磯自治会館にて、夜は宏樹庵の2階にて行い、1グループ40分くらいのレッスンが少しの休憩をはさんで朝から夜10時過ぎまで続く。
食事は朝は啓&啓倶楽部のスタッフの炊き出し、昼は2日前から啓一郎が仕込んだカレー、夜はバーベキュー。
子供たちは自由時間には庭でバトミントンをしたり、林の中を駆け回ったり、竹の子を掘ったりして楽しんでいた。まだ正式デビューできない5歳や3歳の子供もお兄ちゃんお姉ちゃんに交じって遊び、親の手を離れていた。聞くと普段は母親べったりな子なのにと言う。お姉ちゃん達は自分の妹ではないのにしっかり面倒を見ていた。

キャンピングカーで参加
キャンピングカーも自治会館の道路に駐車。3泊する。他の参加者たちの車もずらーっと並んだ。

クラリネットクインテット
レッスンは自治会館で始まる。

子供たちの自由時間
自由時間を楽しむ子供たち

おじさんトリオ
若くはない参加者も指導に必死

バーベキュー
夜はみんなでバーベキュー

5月5日午後2時から由宇文化会館にて最終発表の場である「散歩がてらのコンサート」が開催された。
10歳の男の子は燕尾服を着て見た目にもばっちり、演奏もばっちり決めた。他の子供たちもレッスンで言われたことをしっかりこなして上手に弾いていた。大人の方がどちらかと言うとまだまだ練習不足と言われても仕方ないような人がいた。

望
ヴェートーヴェンのピアノトリオに挑戦

江波一家
宇部の家族の演奏

終演後は宏樹庵に戻って、ここでまたサブコンサート。
これがまたいろいろ出し物があって楽しかった。演奏会には出演しなかった子のバレーのお披露目もあった。5歳の女の子はチェロを始めて弾くのが大好きなようだ。来年は本プロにも乗れるようになるだろう。
チェロカルテット
壮観!チェロ4台の演奏

バレーお披露目
バレーのお披露目。彼女は海外遠征もしている。

のんちゃん
5歳のノンちゃん猛練習


アイネクライネ
アイネクライネ。手前の女の子は3歳。私も何か弾きたいヨゥ。